活動レポート(たくらみ)
小さな詩人たち、つたえる(詩作プロジェクト⑥)
詩作プロジェクトもいよいよ大詰め。
今週末の発表会に向けて、練習あるのみです。
子どもたちは詩の出来に手応えを感じているようで、練習にかける意気込みが伝わってきます。
しかしいくら良い詩だからといって、ただそのまま読むだけで相手に気持ちが伝わるかと言われれば、そう簡単にはいきません。
自分が詩に込めた思いをいかに観客に伝えるかを意識し、声の大きさ、調子、間の取り方、演出などを工夫する必要があります。
そこで今回、練習用のツールとしてiPadを導入することにしました。
自分たちの朗読の様子を撮影することで、振り返りに活かそうという試みです。
「ちょっと早口で聞き取りにくいかも。」
「あんまりなりきっているように見えへんなあ。。」
映像による客観的な視点を持つことで、自分ではできているつもりだったことが実はできていないことを痛感させられます。
朗読と振り返りを何度も何度も繰り返す彼らからは「もうこれくらいでいいや」という諦めは一切感じられません。
この粘りは前回のプロジェクトの時には見られなかったもの。
探究堂が開校してまだ3ヶ月ですが、この短い期間にも彼らが大きく成長していることがわかります。
「家でも練習したいから、紙(原稿用紙)持って帰るね!」
週末の発表会が今から楽しみです。
格好つけながら自身の自慢の部位を語るジャガー、亀の運動会にて優勝候補のスッポンに抜かされた悔しさをにじませるイシガメ。
旅の中でインスピレーションを得たなりきり詩は観客を大いに楽しませてくれました。
ユニークな視点を切り口に、言葉を磨き、表現を磨き上げた彼らの詩に対する、ふりかえりシートのたくさんのコメントがそれを物語っていたように思います。
そんな中、本番で少し気負いすぎて、練習時のパフォーマンスを十分に発揮できなかった1年生の男の子の悔しそうな表情が印象的でした。
「次は本番で緊張しないように、練習の時にもゲストさんに来てもらいたいなあ。」
ふりかえりの中で、彼の口からボソッと出た一言。
より良いアウトプットを追求するため、あえて大変な道を選ぼうとするその姿勢から、彼がまさに探究者としての第一歩を踏み出したことを実感しました。
「意思表現」という探究領域に属する今回のプロジェクトでは、『詩』という方法を用いて、自分の心に刻まれた発見や感動を表現することを学んできました。
そして自分の発見や感動がより鮮明に聞き手に伝わる詩を書くためにはどんな工夫をすればよいか、何度も作品を推敲し、より良い表現を追求してきました。
発表会での観客からのフィードバックは、相手の心に響く表現とは何だろうということを子ども達に考えさせてくれる良い機会になったように思います。
一つ一つ言葉を丁寧に紡いでいくことで相手と心で繋がることができる、そんな感覚を実感できる素晴らしい学びになりました。
◎詩人の旅
小さな詩人たち、たびだつ(詩作プロジェクト①)
小さな詩人たち、なりきる(詩作プロジェクト②)
小さな詩人たち、ふれあう(詩作プロジェクト③)
小さな詩人たち、てこずる(詩作プロジェクト④)
小さな詩人たち、ふんばる(詩作プロジェクト⑤)
小さな詩人たち、つたえる(詩作プロジェクト⑥)
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