活動レポート(たくらみ)
小さな詩人たち、なりきる(詩作プロジェクト②)
先週末、鴨川デルタへの旅に出かけた小さな詩人たち。
遊んでいる中でいろいろ見つけたことやものをネタにして、なりきり詩を書いてみることにしました。
用紙を配っていると、
「あれについて、書こうっと」
という独り言が聞こえてきました。
どうやら早速詩のアイデアが頭の中に思い浮かんだようです。
真剣な表情で詩作に取り組む3人。鉛筆もすらすら動きます。
先週の授業の際、「詩の書き方がわかんない」「何を書いたらいいんだろう」と鉛筆を片手に固まっていたのがまるで嘘のよう。
しばらくすると、「ふぅ、できた」と二年生の男の子が詩をひとつ書き終えました。
鴨川そのものをテーマにした作品のようです。
『のはらうた』を参考にして、作者は「かわ りゅういち」にしたとのこと。
クラスメイトにいそうな名前やなあと、みんな大爆笑!
詩では、鴨川がデルタのところで高野川と合流する様子を「まるで友達と一緒に遊びに行くみたい」と表現していました。
なかなかユニークな視点です。
この発想を大切にして、表現を洗練させていけば、良い詩になりそうな予感がします。
しかし、実際に詩を書いてみることで、課題も浮き彫りになってきました。
それは、「なりきり詩」であるにもかかわらず、人間目線の表現になっており、自身の感想を書いてしまっているという点です。
「まず、鴨川は自分のことを<川>って呼ぶかなあ。なりきるのであれば、<ぼく>とか<私>って言うんじゃない?」
「たしかに・・・」
『のはらうた』でなりきり詩に触れたものの、それですぐに書けるようになるのであれば、誰も苦労しません。
「じゃあ、試しに『亀石』になりきってみよう!」
「なりきる」とはどういうことかイメージをふくらませるため、急遽みんなで練習してみることに。
「いつも人に踏まれて痛がってるんじゃない?イタッ!て。」
「頭は太陽の光を浴びて暑いけど、お尻は水に浸かって気持ちいいなあ。」
「藻がひっかかって、お腹のところがかゆいよ〜。」
一人の子の発言を皮切りに、次々に面白いアイデアが出てきました。
「次に書く詩では、『かめ いしのすけ』って名前にしようっと。」
子どもたちもノリノリの様子。
一見遊びのようなやりとりのなかで、子どもたちは少しずつ詩人の技を習得していきます。
土曜日は次なる旅先として、バスで京都府立植物園に向かいました。
残念ながら、バラの見頃の時期は過ぎてしまっていましたが、色取り取りのアジサイが見事に咲き誇っていました。
葉っぱの触り心地はどうだろう?
ルーペで細かいところまでじっくり観察。
珍しい形だなあ。ハートみたい。
白いアジサイってのもあるんだね!
最後は広々とした芝生で鬼ごっこ。
楽しい時間はあっという間に過ぎていってしまいます。
花とのふれあいの旅を通じて、一体どんな詩が生まれるか。
来週が楽しみです。
◎詩人の旅
小さな詩人たち、たびだつ(詩作プロジェクト①)
小さな詩人たち、なりきる(詩作プロジェクト②)
小さな詩人たち、ふれあう(詩作プロジェクト③)
小さな詩人たち、てこずる(詩作プロジェクト④)
小さな詩人たち、ふんばる(詩作プロジェクト⑤)
小さな詩人たち、つたえる(詩作プロジェクト⑥)
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