活動レポート(たくらみ)
小さな詩人たち、たびだつ(詩作プロジェクト①)
「言葉」ってなんだろう?
この問いかけに対して、あなたならどう答えますか。
思考や感情を他者に伝えるための手段
ものごとを考える個々の要素のこと
ものごとの意味を区別するもの
・・・
「言葉」には様々な機能がありますが、あまりに身近なものすぎて、普段はその意味や価値について深く考える機会がないのではないでしょうか。
今回のプロジェクトではそんな「言葉」をテーマに取り上げ、『詩』という形式を用いて、自分の心に刻まれた発見や感動を表現していきます。
自分の思いや気持ちが聞き手に伝わる詩を書くためにはどんな工夫をすればよいか、何度も作品を推敲し、より良い表現を追求していくことがねらいです。
実はこのプロジェクト、私が教員として東京コミュニティスクールに在籍していたときには、中学年クラスで実施した内容。
語彙力がまだ乏しい低学年の探究堂キッズが一体どんな詩を作り上げるのか、私自身もドキドキとワクワクが入り混じった気持ちでのスタートとなりました。
「詩って聞いたことある?」
「・・・」
案の定、私からの質問に首をかしげる子どもたち。
しかし、まどみちおさんの〈ぞうさん〉を紹介すると、「それなら幼稚園で歌ったことある!」と1年生の男の子が元気に答えてくれました。
『詩』という言葉自体は耳慣れなくても、知らず知らずのうちに『詩』に触れているものです。
まずは詩の世界にどっぷり浸かってもらおうと考え、くどうなおこさんの〈のはらうた〉の読み聞かせを行うことにしました。
虫や動物や自然たちにも、名前があって心があって伝えたいことがある。そんな風に思わせてくれる、何とも優しい気持ちになれる1冊です。
ひとつひとつの詩を聞き入る子どもたちの表情は真剣そのもの。
その中で、とりわけ反応が一番大きかったのが、この詩でした。
〈おと〉 いけしずこ
ぽちゃん ぽちょん
ちゅぴ じゃぶ
ざぶん ばしゃ
ぴち ちょん
ざざ だぶ
ぱしゅ ぽしょ
たぷん ぷく
ぽつ どぼん・・・
わたしは
いろんな おとがする
様々な音の表現の面白さにはまり、彼らの顔に思わず笑みがこぼれます。
「大きな石を投げたら、『ぼちゃーーん』やわ。」
「水切りのときは、『ぴょん』かなあ。」
鴨川で遊んでいる情景を思い浮かべながら、自分なりの表現を楽しんでいる様子が伺えました。
じゃあ、詩の紹介もしたので、早速書いてみよう!
・・・
というのでは探究堂らしくありません。
ただ教室の中に閉じこもって、原稿用紙とにらめっこしていても、詩のアイデアはなかなか浮かんでこないもの。
詩作のイメージを広げるために、小さな詩人たちは『詩』の元となる発見や感動を求めて旅に出かけるのがこのプロジェクトの醍醐味。
まずは最初の旅先として選んだのは、彼らの大好きな鴨川デルタです。
いつも通り、目一杯遊びまくる子どもたち。
この体験を通じて感じたことや思ったことをどんな詩にしてくれるのか、今から楽しみです。
◎詩人の旅
小さな詩人たち、たびだつ(詩作プロジェクト①)
小さな詩人たち、なりきる(詩作プロジェクト②)
小さな詩人たち、ふれあう(詩作プロジェクト③)
小さな詩人たち、てこずる(詩作プロジェクト④)
小さな詩人たち、ふんばる(詩作プロジェクト⑤)
小さな詩人たち、つたえる(詩作プロジェクト⑥)
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