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代表コラム

【探究堂日記 #25】「食べられる遊具」って何? ダンゴムシの遊園地づくりに挑戦

ぷれりか(幼児)クラスで取り組んできたダンゴムシ探究もいよいよ終盤戦です。

 

これまで我々は、ダンゴムシがどのような食べ物を好むのか、動きにはどんな特徴があるのか、実験で調べてきました。
また、絵本の読み聞かせやNHK for Schoolの動画鑑賞でその生態について理解を深めてきました。

 

子どもたちはここ数週間の活動を通じて、ダンゴムシにすっかり愛着が湧いたようです。

 

「さらに調べてみたいことややってみたいことはある?」

 

ある日の授業では少し趣向を変えて、彼らからのリクエストを受け付けました。

 

「えっとね、遊園地を作ってあげたい」

 

真っ先に手を挙げた女の子が元気よく答えてくれました。
飼育用の容器の中に遊園地を作り、ダンゴムシを楽しませてあげたいとのこと。

 

このユニークな意見にクラスメイトも賛同します。
そこで子どもたち各自に持ち帰り用の袋を手渡し、早速みんなで遊園地の材料を拾いに出かけることにしました。

 

普段から慣れ親しんだ鴨川デルタには遊園地づくりに使えそうな素材がたくさんありました。
小枝、落ち葉、河原の小石、ねこじゃらし、笹の葉のような草。
ぷれりかキッズは容器の大きさも考慮して、拾うものを慎重に選びます。

 

「あっ、こんなところにどんぐりが落ちてる!」

 

その声につられて下を見てみると、秋らしく可愛らしいどんぐりが転がっていました。
うろこ状の殻斗(ぼうし)から判断するに、どうやらコナラのどんぐりのようです。
予期せぬ発見に一同テンションが上がります。

 

気持ちの良い秋空の下、久々に鴨川デルタをのんびり散策した今回の外出。
各々お気に入りの素材を見つけることができただけではなく、大人も子どもも開放的な気分になり、大変充実した時間になったように思います。

 

教室に戻ると、早速遊園地製作の開始です!

 

「このあたりに滑り台があったら良いかも」
「葉っぱタワーを作ってみよかな。そしたら登り疲れても、食べながら休めるし」
「日陰になって、ダンゴムシが隠れられる場所も要るなあ」

 

拾ってきたものを机に広げ、それらを眺めながら、いろいろアイデアを膨らませていきます。

 

「木の枝と木の枝を横にくっつけたいんだけど、どうすればいいんやろ……」

 

ある女の子は、面白いアイデアを思いついたものの、それをどう実現すればよいか困っていました。
探究堂にあるホットボンドとグルーガンを使えば、簡単に問題が解決することを知ると、一気に表情が和らぎます。

 

そうして子どもたちは道具をフル活用し、自分のアイデアをどんどん形にしていきました。
探究堂の教室は工房さながらの雰囲気でした。

 

彼らが作った遊具の一部を紹介したいと思います。

 

・木の枝とどんぐりのはしご
→木の枝の左右にどんぐりを貼り付ける。
・葉っぱタワー
→木の枝を主軸にして等間隔に葉っぱを突き刺す。遊びつつ食べられるのがポイント。
・木の枝を並べた滑り台
→ダンゴムシが転がり落ちるのか見てみたいとのこと。
・どんぐりのブランコ

 

中には、遊園地という発想を飛び越えたユニークなアイデアもありました。
容器の通気孔に竹の皮のようなものを通し、その先を水に浸すことで、水の通路にできないだろうかと考えたのです。
霧吹きによる水分補充の手間を省きたいという効率的(ものぐさ?)な発想に思わず感心と笑いが起こります。

 

授業の最後には、お互いの作品を見合い、自分の作品で特にこだわった点を発表してもらうことにしました。
机の上に並べられたそれらはまるでアート作品のよう。
子どもたちもその出来栄えに誇らしげです。

 

ぷれりかキッズからのリクエストで実施した遊園地づくりは大盛りあがりで幕を閉じました。

 

* * *

 

体験授業と保護者説明会にご参加ください!

 

「探究する学びってどんなものだろう?」
「子どもたちが学ぶ様子はどんな感じなの?」
「探究する学びを通じて、子どもたちにどんな力が育まれるんだろう?」

 

ブログの読者の中にはこのような感想を抱かれる人がいらっしゃるかもしれません。

 

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