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代表コラム

【探究堂日記 #22】飼育中のダンゴムシを襲った悲劇… 新発見!チーズとチョコが好み

夏休み明けからダンゴムシ探究に取り組み始めたぷれりか(幼児)クラス。
授業のはじめに各自の飼育状況の報告を行うことが最近の恒例となってきました。

 

「葉っぱはやっぱり好きみたい。ダンゴムシが集まってたし」
「暗いところにずっと置いてたら、土の中から出てきてたよ!」
「(エサとして)梨の皮をあげてみたで。あんまり食べへんかったけど」

 

そんな中、いつも元気いっぱいの女の子が少し伏し目がちな様子でつぶやきます。

 

「干からびて全部死んじゃってん……」

 

詳しく話を聞いてみると、うっかり日当たりの良い場所に容器を置きっぱなしにしてしまったとのこと。
土はからっからに乾燥しており、これではとても生き物が暮らしていけそうにありません。
(ダンゴムシさん、ごめんなさい。)

 

何より本人がとても残念そうな表情を浮かべていました。

 

うまくいったことだけでなく、うまくいかなかったことも含めてすべてが学び。
それぞれの発見や体験を持ち寄ることで、ダンゴムシに関する知識がより豊かになっていきます。

 

今回のプロジェクトではダンゴムシの生態に迫るべく、さまざまな実験をしてきました。

 

ある日の授業では、ダンゴムシの動きをじっくり観察するためにダンゴムシレースを開催しました。

 

レースには同心円を描いた特製レース場を用います。
円の中心からスタートし、一番早く大外の線を越えるかを競います。

 

とは言え、ダンゴムシはこちらの思い通りには動いてくれません。
キャップの中でひっくり返っていたり、スタートの直前に丸まってしまったり。

 

ハプニング続出のなか、自分の選んだダンゴムシを真剣に応援する子どもたちの姿が印象的でした。

 

落ち葉や枯れ葉が大好物だということは知ってるけど、他には何を食べるんだろう?
ある日の授業ではその疑問を解決すべく、食べ物実験を行いました。

 

まずはじめに用意したのは、きゅうり、トマト、チーズ、かつおぶしです。

 

「チーズ、食べた~~い!」

 

私が実験に使う食材を紹介すると、誰からともなく声があがります。
その正直すぎる反応に、授業に一緒に参加する保護者の方も思わず笑みがこぼれます。

 

実験では平たいプラスチック容器の四隅に食材を配置し、容器内にダンゴムシを数匹放してみました。

 

突然の出来事に驚いたのか、最初は丸まっているものもいましたが、やがてのそのそ動き始めます。

 

この4種類の食材の中では、チーズが比較的人気を集めていました。
「匂いが一番強いからではないか」という予想を立て、ダンゴムシの様子をじっと見つめます。

 

しばらくすると、ダンゴムシは隣のコーナーに置いたかつおぶしの味を確かめるような動きを示しました。

 

「いろいろ食べ比べてるんかなあ?」

 

美味しい食材が目の前にあるのに、ずっと同じ場所に留まり続けないのが不思議です。

 

2回目の実験では、趣向を変えて、お菓子類で試してみることに。
ポテトチップス、チョコレート、クッキー、おかきを食材として用意し、結果的にチョコレートが一番人気でした。

 

この結果をふまえて、匂いだけでなく、食べやすさという観点も重要なのではいう意見が飛び出すますが、確信には至りません。

 

私は食べ物実験の様子を観察していて、ふとある疑問が浮かびました。
それはダンゴムシがどうやって食べ物を見分けているのか、ということです。
視覚、触覚、嗅覚のいずれが優位なのかが大変気になるところです。

 

知ってるつもりで実は知らないことだらけだったダンゴムシ。
この不思議な生き物の探究はまだまだ続きます。

 

* * *

 

体験授業と保護者説明会にご参加ください!

 

「探究する学びってどんなものだろう?」
「子どもたちが学ぶ様子はどんな感じなの?」
「探究する学びを通じて、子どもたちにどんな力が育まれるんだろう?」

 

ブログの読者の中にはこのような感想を抱かれる人がいらっしゃるかもしれません。

 

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