代表コラム
【探究堂日記 #19】ダンゴムシは何を食べる?寿命は?足は何本? いざ探究だ
長い夏休みが終わり、探究堂の教室に賑やかな声が戻ってきました。
誰一人欠席することなく元気に登塾し、いよいよ新学期のスタートです。
「ねえ、今度のプロジェクトってどんなことすんの?」
新プロジェクトの内容に興味津々で待ちきれない様子のぷれりか(幼児)クラスの子どもたち。
私は不意にポケットからある生き物の巨大フィギュアを取り出し、机の上にぽんと置きました。
彼らは最初きょとんとした表情を浮かべたものの、それが丸まっているダンゴムシであることにすぐ気づくと一気に笑顔がこぼれます。
「じゃあ、『ダンゴムシ』という言葉を聞いて思いついたことを教えてくれへん?」
子どもたちがどのような既有知識を持っているのか確認するため、いつもの問いを投げかけます。
「ダンゴムシとワラジムシは似てるけど、ワラジムシはツノ(触覚?)が短くて、丸まらへんねん」
「お腹に白い物がくっついていて、それは卵なんだよ」
「生まれたばかりの時は体の色が黄色なんだって」
「敵のアリがきたら丸くなるけど、あれって硬い部分でお腹を守ってるんだと思う」
「枯れた葉っぱが好物だって、『しまじろう』で言ってた!」
保護者の方も知らないことが多かったようで、思わず感心の声があがります。
過去のプロジェクトに比べて、最初から活発に意見が出てきた印象を受けました。
ただ、実体験に基づいた知識というよりは、本やテレビなどで見聞きした情報をそのまま語っているようにも感じられました。
今回のプロジェクトを通じて、テーマに対するイメージがどのように変化していくかが楽しみです。
せっかくなので、授業に一緒に参加する保護者の方にも意見を聞いてみました。
すると、その中でいくつかの疑問が浮かび上がってきました。
・ごはんは枯れた葉っぱ以外に何を食べるのか?
・石の裏や階段のへりでよく見かけるが、そもそもどこに住んでいるのか?
・どれくらい生きられるのか?(寿命はどのくらいか?)
・足の数が多いイメージだが、何本あるのか?
身近でよく見かけるものの、その生態について意外に知らないことが多いものです。
この日は天気予報も外れ、無事雨が降らなかったので、早速みんなでダンゴムシを探しに出かけることにしました。
探検隊のメンバーは鴨川デルタまでの道をきょろきょろしながら歩きます。
教室前に置いてあった植木鉢をずらしてみたり、街路樹の下の土を探してみたり、道路の植え込みの中をのぞいてみたり。
しかし、ダンゴムシたちの姿は一向に見当たりません。
そうこうしているうちに、我々は地域住民から「出町の弁天さん」として親しまれる出町妙音堂に到着しました。
お堂周りの庭に草むらがあることを知っていたので、期待を胸に境内に入ります。
草むらをかき分けて探索していると、ついに可愛らしいダンゴムシがひょっこり現れました。
「あっ、ここにも、ここにも!」
不思議なもので、一匹見つかると、次から次に見つかります。
それらを優しく指でつまんで、透明の容器に採取していく子どもたち。
みんなのテンションも最高潮です。
その後、鴨川デルタに移動して採集活動の続きを行いました。
石をめくったり、土を少し掘り返したりすると、そこには虫の世界が広がっていることを実感します。
また、作業をしていて気づいたのですが、どうやらダンゴムシは日陰になりやすく、土がジメジメしているところに潜んでいることが多いようです。
教室に戻ってからは、今回のプロジェクトで使用する昆虫観察カップを一人ずつに手渡し、その使い方を説明しました。
ぷれりかキッズは真剣な眼差しでカップのレンズをのぞき込みます。
残念ながら、この日は観察の時間を十分に取ることができなかったので、「ダンゴムシを家に持ち帰って飼ってみてはどうか」と提案してみました。
親御さんの中には渋い顔をされる方もいらっしゃいましたが、子どもたちはやる気満々です。(笑)
「土が少ないから、もうちょっと足さないと」
「餌に果物もあげてみようかな」
「水も要ると思うで!」
いよいよダンゴムシの探究が本格的に始まります。
* * *
体験授業と保護者説明会にご参加ください!
「探究する学びってどんなものだろう?」
「子どもたちが学ぶ様子はどんな感じなの?」
「探究する学びを通じて、子どもたちにどんな力が育まれるんだろう?」
ブログの読者の中にはこのような感想を抱かれる人がいらっしゃるかもしれません。
探究堂では、我々の取り組みをもっと知って頂くために体験授業と保護者説明会を開催しています。
この機会にぜひご自身の目でお確かめください。
参加特典もございますので、お楽しみに!
ご興味ある方はこのページの下にあるバナーをクリックし、体験授業と保護者説明会の開催日程をご確認ください。