おすすめ/まとめ
自然探究の強い味方!持ち運びできる折り紙顕微鏡「Foldscope」とは
「Foldscope」とは、ポケットに入れてどこへでも持ち歩くことができる紙製の顕微鏡です。
台紙からパーツを取り外して、まるで折り紙のように折っていくだけで簡単に組み立てられるつくりになっています。
製作費はたった1ドル(!)ということで、格段に安い価格で入手できるのも大きな魅力のひとつ。
「重い」「高価」「手入れが大変」という従来の顕微鏡のイメージを覆す画期的な発明品です。
きっと「Foldscope」は子どもたちに身近な自然の不思議さを知るきっかけを与えてくれる頼もしい相棒になることでしょう。
◎「Foldscope」が開発されたきっかけは?
「Foldscope」はスタンフォード大学の生物物理学者マヌー・プラカシュ博士によって考案されました。
マヌー博士は自身の研究を進める中で、マラリアをはじめとする感染症の多くがいまだ地球上から根絶できない原因が近代科学の頂点と言える研究用顕微鏡にあることに気づきます。
現場向けに設計されたのではなく、病気の診断を主用途としている訳でもない顕微鏡は、重くて、高価で、手入れが大変な、取り扱いの難しい道具になってしまっていたのです。
そのことに問題意識を抱いた彼と教え子たちは、貧困層やへき地で誰でも使える安価な医療技術の開発に取り組んできました。
こうした経緯で生み出された折り紙顕微鏡「Foldscope」ですが、当初は想定していなかった別の新たな可能性を見出されることになります。
それはこれまでなかなかこの高価な代物に触れる機会のなかった子どもたちに実践的な科学教育を届けるという意義深い役目です。
顕微鏡は私たちを取り囲む自然界をミクロな視点で理解する手助けになるもの。
「Foldscope」の開発者であるマヌー博士は現在、世界120カ国をまわって、この折り紙顕微鏡を使ったフィールドワークを実施しているそうです。
◎「Foldscope」でどんなことができるの?
「Foldscope」では、対象物を140倍に拡大し、2ミクロンの物体を観察することができるとのこと。
2ミクロンと言われただけではいまいちピンときませんが、人間の赤血球の1/3くらいのサイズで、植物や動物の細胞器官、胚、バクテリアなどもはっきり見えると聞くとその凄さが伝わってきます。
観察方法として「直視」と「スマホカメラでの撮影」と「投影」の3パターンがあるのも大変興味深いです。
耐久性もなかなかのもので、開発元によると2,000回以上の観察が可能らしいので、気軽にガシガシ使えそうですね!
参考までに公式サイトに掲載されている動画をご紹介したいと思います。
◎「Foldscope」はどこで買えるの?
公式サイトで2月1日より先行販売が開始されました。
注文数もぐんぐん伸びているようで、この素晴らしい製品のリリースを待ち望んでいた人が世界中にたくさんいたことがわかります。
販売単位は、アクセサリーが充実した豪華仕様のものや、学校のクラス単位を想定した基本セットなど、いくつかのコースから選ぶことになります。
出荷は2017年8月の予定です。
※公式サイトはすべて英語表記ですので、ご注意ください。
◎さいごに
「子どもの探究心は思いもしないくらいクリエイティブだから、僕はこの道具を与えるだけなんだ」
テレビ番組のインタビューで語っていたマヌー博士の言葉がとても印象的でした。
きっと「Foldscope」は子どもたちに身近な自然の不思議さを知るきっかけを与えてくれる頼もしい相棒になってくれるに違いありません。
ちなみに探究堂でも早速20セット注文しました。
来期より開始する「ぷれりか」クラスで使用したいと考えています!
子どもたちといろいろなものを観察するのが早くも楽しみです。
ご興味ある方はまずは公式サイトをご覧になって、購入を検討されてみてはいかがでしょうか。
お子さんの夏休みの自由研究で大活躍してくれるかもしれませんよ!
===体験授業と保護者説明会にご参加ください!
「探究型の学びってどんなものだろう?」
「子どもたちが学ぶ様子はどんな感じなの?」
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このブログの読者の中で、上記のような感想を抱かれる人がいらっしゃるかもしれません。
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