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代表コラム

知る・使う・創る

「そもそも探究する学びってどんなものだろう?」
「子どもたちが学ぶ様子はどんな感じなの?」
「その学びを通じて、どんな力が育まれるの?」

 

『探究』というキーワードに興味はあるものの、いまいちイメージが湧かない・・・
この記事の読者のなかにも、そのような感想を持っている方がいらっしゃいませんか?

 

正直なところ、その疑問にお答えするには子どもたちがプロジェクトに取り組んでいる様子を最初から最後まで実際に見ていただくのが一番なのですが、なかなかそういう訳にもいきません。
そこで今回は、「学び方」という観点で、探究堂が実践するプロジェクト学習を紐解いていきたいと思います。

 

探究堂では「学び方」を大まかに3つに分けて考えています。
それは「知る」「使う」「創る」です。
では、それぞれについて詳しくみていきましょう。

 

 

◎学び方(その1):「知る」

 

自然について知る
社会について知る
自分について知る

 

私たちは「知る」ことを通じて、自分と自分自身を取り巻く世界を捉えています。

 

「知る」学びという言葉を聞くと、受け身で一方通行なイメージを連想される方も多いのではないでしょうか。
学校や塾で先生から何かを教わったり、本やインターネットやテレビから情報を得たり。
しかし、それは「知る」という学び方の一面でしかありません。

 

ふと気になるものを発見し、これは何だろうと素朴な疑問を抱き、自分なりの仮説を立てて、実際に試して調べてみる…

 

人は「知りたい」と思った対象に対して能動的に関わる中で、自身が持っている知識を再構築していくのです。

 

プロジェクト『石ころ物語』では、川の上流と中流の石にどんな違いがあるか調べるため、実際に桂川フィールドワークに出かけました。

 

上流の川原で自分の背丈を超える大きな石に出会った時の子どもたちの驚いた顔は今でも強く印象に残っています。
なぜ場所によって石の大きさや形が違うんだろうという疑問が彼らの探究心に火をつけることになりました。

 

子どもたちの知的好奇心や探究心を駆り立てるために、特別な場所で特別な体験をする必要はありません。

 

「知る」ことの本質は、身の周りに存在するものの面白さや不思議さに気づくことにあると思います。
そして、その感度が「探究する力」の基盤となるのです。

 

 

◎学び方(その2):使う

 

「使う」学びとは、文字通り自分が学んだ知識を実際に活用してみるということです。

 

手に入れた知識を使う過程で、最初からすんなりと自分の中に取り込めるケースはむしろ少ないはず。
しかし、なかなか上手くいかないからといって、すぐに諦めてしまっては学びを深めることができません。

 

ああでもないこうでもないと試行錯誤しながら、実践を続けることが大切です。

 

プロジェクト『築きに気づく』では、鴨川に架かる橋を実際に調査する中で、橋の構造にバツ印や三角形が高い頻度で使用されていることに気づきました。

 

「限られた条件のもと、知恵と工夫で強い橋をつくろう!」というミッションを掲げて、プロジェクトで学んだ知識をいかした橋製作に取り組んだ探究堂キッズ。
耐荷重実験において想定した結果にならない場面も多かったのですが、なぜ上手くいかなかったかを自分なりに分析し、次の実験につなげていました。

 

ただ知識を持っているだけでは理解に至ることはできません。
持っている知識を具体的な行動に適用してみることで、その意味と意義を実感することができるのです。

 

 

◎学び方(その3):創る

 

制約の中で工夫しながらアイデアを形にする、それが「創る」学びです。

 

変化が激しく先行きが不透明な時代においては、与えられた問題を早く正確に解く力よりも、自分たちなりの解を導き出す力が求められています。
「使う」学びとの大きな違いは、既存の知識を組み合わせて、そこから新しい価値を生み出していく点にあるでしょう。

 

探究堂では、「一人で」ではなく、「仲間とともに」何かを創り上げることを重視しています。
それは、それぞれの意見やアイデアを持ち寄り、議論や試行錯誤を繰り返す中で、発想が連鎖して、自分一人では思いつかないようなユニークで面白い発想が生み出されることを体感できるからです。

 

秋の特別イベント『こどもあきない塾』では、商店街の一角に出店し、子どもたち自らが仕入れた商品を実際に販売することに挑戦しました。

 

どのような商品を、どのような方法で売るのか?
どうすれば利益を出せるか?
お客様が喜ぶ商品やサービスを提供できているだろうか?

 

途中、メンバー間でなかなか意見がまとまらず、険悪なムードになりそうな場面もありました。
しかし、本来のミッションに立ち戻り、それぞれの個性を尊重しながらもチーム一丸となった駄菓子屋経営を行ってくれました。

 

従来のやり方に固執することなく、柔軟な発想で新しい方法を試してみる。
異なる考えや価値観を受け止め、議論や対話を通じて解決策を模索する。
未知の問題にぶつかった時に、それを好機と捉え、臆することなく挑戦する。

 

学ぶことを面白がる心を持ち、「創る」力を存分に発揮すれば、子どもたちは自らの人生をたくましくしなやかに切り拓いていくことができるはず。
探究堂では、そう考えています。

 

 

◎さいごに

 

「知る」「使う」「創る」
いずれの学び方も大切であり、どれかだけで良いというものではありません。

 

探究堂のカリキュラムの特徴を一つ挙げるとすると、学年によって重点を置くポイントを変えているところです。

 

・低学年:知る
・中学年:使う
・高学年:創る

 

それは子どもたちの段階的な成長をより力強く支援できるようにという考えに基づいています。

 

ちなみに現在、探究堂には年長から小学3年生までの子どもたちが通ってくれています。
最年長組が高学年に進級したタイミングで、新たに高学年クラスを開講する予定です。
「知る」「使う」「創る」学びを通じて、彼らがどのような成長を遂げるのか、私自身も今から楽しみにしています。

 

長文でしたが、最後までおつきあい頂きありがとうございました。
探究堂のプロジェクト学習の背後にある学習観が少しでも伝わったのであれば幸いです。

 

 

 

===体験授業と保護者説明会にご参加ください!

 

「探究型の学びってどんなものだろう?」
「子どもたちが学ぶ様子はどんな感じなの?」
「探究型の学びを通じて、子どもたちにどんな力が育まれるんだろう?」

 

このブログの読者の中で、上記のような感想を抱かれる人がいらっしゃるかもしれません。

 

探究堂では、我々の取り組みをもっと知って頂くために体験授業と保護者説明会を開催しています。
この機会にぜひご自身の目でお確かめください。
参加特典もございますので、お楽しみに!

 

ご興味ある方はこのページの下にあるバナーをクリックし、体験授業と保護者説明会の開催日程をご確認ください。

 

 

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